
京都大学工学部情報学科は、情報化社会が進むことを背景に1995年に設立されました。 私たちの生活は、スマートフォンやSNS、AI(人工知能)なしには成り立たないようになってきています。
この学科では、単に「コンピュータの使い方」を覚えるのではなく、「情報はどのように生まれ、どう伝えられ、どう処理されるべきか」という根本的な原理を追究します。既存の技術を使いこなすだけでなく、10年後、20年後の世界に向けて新しい仕組みをゼロから作り出す人材の育成に励んでいます。
京大が求めている人物像は、「プログラミングが好き」「ゲームが楽しい」という気持ちの一歩先にある「なぜ?」を突き詰められる人です。「なぜプログラムはこのように動くのか?」「もっと効率的にゲームを作ることができないのか?」といった問いに向き合うことが大切です。
些細なことにも疑問を持ち、論理的に解決する力はどのような社会でも重宝されます。普段の生活から、問題や課題に対して、粘り強く、自分なりの答えを探し続けるように意識しましょう。
京大は理論重視の教育方針をとっています。多くの大学が「プログラミングの実践」に力を入れる中で、京大はプログラミングやAIのもとである「数学」や「理論」の基礎を重視しています。
一見、遠回りに見えるかもしれませんが、基礎がしっかり身についているため、新しい技術をいち早く吸収し、応用することができるようになります。「流行を追いかける人ではなく、流行の源を作る人」を育てるといった教育方針が、京大が世界から高く評価される理由です。

入学して最初の1年間は、線形代数や微分積分といった数学の基礎を学びます。高校で習う数学からより踏み込んだ内容となります。
線形代数や微分積分といった数学の基礎は、ITやプログラミングにおける土台です。AIが画像を認識する仕組みや、CGが滑らかに動く計算、統計的なデータ処理にいたるまで、これらの数学の基礎が用いられています。
そのため京大では、将来的に応用ができるように、一年次に基礎を徹底的に身につけるカリキュラムになっています。
二・三年次で学ぶ内容は、アルゴリズムやデータ構造といった情報学の核心です。これらの科目は、効率的なプログラムを作るうえで欠かせない知識や技術です。実際に自分の手でコンピュータの心臓部(CPU)を設計したり、小規模なOSを構築したりする演習も行われます。
さらに、二・三年次は、四年次以降で自身が専門にする内容を考える期間です。「渋滞予測などのアルゴリズムを作る」のか、「コンピュータそのものを作る」のか、将来を踏まえた上で吟味します。
四年次になると各研究室へ配属され、卒業論文に向けて研究を始めます。「AIにもっと自然な会話をさせるには?」「絶対に情報が漏れない通信方法は?」など、自分の興味があるテーマを選び、実験と議論を繰り返し行います。
以下では、京大工学部情報学科の具体的な研究室をコースごとにまとめました。研究内容や先輩たちの雰囲気を見て、自分に合った研究室を選びましょう。
情報科学の理論を中心に学ぶ数理工学コースでは、数学系・物理系・システム系のいずれかの研究室を選びます。例えば、数学系の自然現象や社会的な課題を数学で理解する「数理解析」や、物理系の脳神経や都市のネットワークの背後にある複雑な物理を理解する「非線形物理学」などが挙げられます。
以下に詳しい研究室情報が載っているので、ぜひ参考にしてみてください。
計算機科学コースでは情報伝達や処理などを学び、情報社会の中核を担う人材を育成しています。研究室も、「知能・音声メディアや情報ネットワーク、スーパーコンピューティング」など幅広い分野にわたって選ぶことができます。
詳細は、以下のHPをご覧ください。

情報学科を卒業したほとんどの学生が大学院に進学します。4年間で学んだ「基礎」を、実際の「研究」でもっと深めるためです。実際に京大では、大学院修士課程の2年間を加えた計6年間の学びを経ることを前提に、世界で通用する人材を育成しています。
大学院に進学したからといって就職活動が不利になることはありません。むしろ、ITやソフトウェアに関する企業では、より踏み込んで情報を学んだ学生を求めているため有利に働きます。大学院でさらに専門性を磨き、将来の選択肢の幅を広げましょう。
京大情報学科の卒業生は、国内だけでなく世界のトップ企業へ就職します。就職先リストには、Google、Microsoft、Amazonといった世界中の誰もが知る企業が並びます。国内でも、ソニー、トヨタ自動車、楽天、NTT、三菱電機といった日本を代表する企業ばかりです。
最近では、銀行や証券会社で数学を活かして働くケースや、コンサルティング会社で企業のデジタル化を助けるケース、在学中の研究をもとにAIベンチャーを立ち上げるケースも。情報化社会において京大情報の卒業生は、どの業界でも非常に高く評価される傾向があります。

京都大学では全体(共通テスト+二次試験)の2割程度と、共通テストの配分は高くありません。ただし、二次試験で挽回は難しいため、共通テストでしっかり点数をとっておくことが重要です。特に情報学科を狙う人は理系が得意な人が多いため、数学や理科で高い点数を取ることが合格のスタートラインになります。
苦手な科目で足を引っ張られないように、しっかりと基礎をかためましょう。例えば「12月以降は共通テスト形式を仕上げる」といった隙のない準備が必要です。
京都大学の二次試験で出題される数学や理科の問題は、一見シンプルですが、じっくり考えないと解けないものばかりです。ただ公式を覚えて当てはめるだけの勉強では、全く歯が立ちません。
対策で一番大事なことは、教科書の内容を「どうしてこうなるの?」と問いながら、自分の言葉で説明できるようにすることです。一つの問題に対して、1時間でも2時間でも理屈や根拠を粘り強く考える。そんな「なぜ?という問いに向き合う力」を日頃の勉強で養うことが、京大合格への一番の近道です。

京都大学工学部情報学科に入学する上で、プログラミング経験は必ずしも必要ではありませんが、プログラミングに慣れておくことで入学後の学習を効率的に進められます。
また、プログラミングを通して論理的思考が身につき、数学や共通テスト新科目「情報」の対策に役立つことも。プログラミングに興味がある方は、大学入学後の見通しをつけるためにも、ぜひ始めてみることをおすすめします。
大学二年・三年次は実験やレポートが多く、忙しい時期が多い学科です。ただ、勉強が大変な分、高いレベルの仲間と助け合いながら学べる環境が用意されており、とても貴重な機会と言えます。
入学を考えている方は、入学後の勉強のためにプログラミングやその他の教科を通して、一つの問題を考え抜く力を鍛えておきましょう。
女子学生は全体の1割ほどとされていますが、近年は理工系分野でも女性の活躍が広がっています。最近はIT業界でも女性が重宝されており、進路の選択しも広がっています。

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